刺繍の杜 オランダ生活記

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引越し

急に引越しをしなくてはいけなくなり、ばたばたと引越しをしました。

いくつかの不動産屋さんに登録したのですが貸家はなかなか見つかりません。家を出なくてはいけない期限は迫ってきて、しばらくホテル住まいかしら、と思っている時にようやく見つかったアパートに引っ越しました。仮住まい、という気持ちでとにかく荷物が入れば良いと思っていましたが、落ち着いてみると、これでも十分と言う気がします。

古いアパートの2階ですが、古いながらも快適に過ごすことが出来ます。

夫の書斎、も出来ました。1階部分には大きな物置がついており、使わないものはすべてほおり込んでしまいます。個室やお風呂、トイレなどのプライベートスペースは居間から隔離され、音もほとんど聞こえません。

ただ鍵の多さには閉口しています。正面の玄関のかぎ、階段室から2階部分に入る時の鍵、家の玄関の鍵、物置室に入る時の鍵、我が家の物置の鍵、おまけに郵便ポストの鍵、それに自動車の鍵もあるのですから、いつも重たい鍵の束を持って歩かないといけない事になりました。

新しい住まいは今までの村から、車で30分くらいの人口20万人の大きな市のはずれです。庭から続く雑木林の中を飛び回るリスの姿も、庭を跳ね回るウサギや、もぞもぞ動いているハリネズミの姿も、もう見られなくなるのでしょう。何よりも、仲良くしてくれた隣近所の人たちと別れるのが一番悲しいことです。でもここには、いままでの田舎暮らしとはまた違った暮らしがあるのでしょう。

今回の家探しで、たくさんの人が心配してくれました。

イギリス人のアンは、家が見つかるまで家へいらっしゃいと声をかけてくれました。10年程前、彼らがイギリスから来た時に住む家がなくいろいろな人のお世話になったそうです。休暇で旅行に行っている友達の家に数週間とか・・!そのあと彼らはオランダからイギリスに転勤になった友達と、お互いの家を貸す、ということをしたのだそうですが衣類以外すべてのものをおいてくる、というのは日本人の私たちにはなじめないことです。休暇を同じ時期にとり、ドーバー海峡を渡る船乗り場でお互いの家の鍵を渡すということを、気に入った家を見つけて手に入れるまで1年ほど続けたそうです。「いつまで家にいても良いわよ」とアンは言ってくれますが、やっぱり古くても小さくても自分の住処がほしいと思うのは、やっぱり私が日本人だからなのでしょう。

2001

2001@Miharu Shinohara