刺繍の杜 オランダ生活記

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美容院

日本が懐かしいなあ・・と思うのは髪の毛が伸びてきてしまって困ったなあと思う時です。日本の美容院の接客態度はもちろんのこと、「痒いところに手が届く」心遣いが、本当に懐かしくなります。

まず情報収集から始めました。「美容院はどこがお勧め?」アナリスに聞きました。彼女は典型的なオランダ人「絶対ここ」とは言いません。あそこに一軒、ここに一軒、家の息子はあっちに行っていて、そこは若者に人気・・・という感じで教えてくれました。若者に人気のところに出かけました。入り口を入ると受付があり、男性は来た順に左側に座ります。女性は予約制ですって。男性用には2人がかかりきりで忙しそうです。私の担当者は、若い若いお姉さん。頭がツンツンして、いかにも若者向きの感じです。ジャブジャブと髪の毛を洗い、耳や顔にかかっても気にしない・・・洗わなくても良いんだけれどなあ。後は力づくでエイヤアッて感じ。小さな小さな耳に張り付いたピアスがどこかへすっ飛んでいくのだから、恐ろしいです。仕上げはせっかくドライヤーできれいにした髪の毛を両手でくしゃくしゃっとして、「ほら、すてきでしょう?」、風の強いオランダでは一歩外に出れば確かにくしゃくしゃになるのだけれど、このお店はやっぱり若者向きなのね。何回か通っていくつかのピアスをなくしてから他を探すことにしました。

次のお店はスージーが20年間通い続けていると言うお店です。少し怖そうな女の人と大きな男の人がやっているお店です。なんだか活気がないのは全員予約制だからかしら。予約の5分前についても受付で待っていてくれるピーター。でも時間ぴったりになったと同時に電話をかけて「忘れてない?」と言うのはちょっと行き過ぎじゃない?シャンプーはなし、霧吹きで霧を吹き付けます。顔にかかろうが流れようがお構いなしです。「2cm位切って欲しいんだけど」「それは切りすぎ、1.5㎝が良い」と言いながらどんどん切っていきます。落ちた髪の毛はどう見ても3㎝~4㎝あります。もちろん何も言わずに(言えずに)「うん、とっても良い。ありがとう」と言って帰ってきました。その間わずか15分なのですからこのお店に決まりです。怖そうに見えるおばさんも何回か通っていると親切になり、いろいろおしゃべりをしてくれます。彼女の家ではもう長いこと彼女が外で働いて、ご主人が家の事をしているという事、この夏はスペインで1ヶ月の休暇を楽しんできた事などなど。でも夫と息子はこの怖そうな雰囲気になじめずいまだに足を踏み入れようとはしませんが・・・。こうして私の6週間に一度の美容院通いは続くのです。

2001/10

2001@Miharu Shinohara