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1年以上も前から、値札にはギルダー表示の横に小さくユーロ表示がされています。初めて近くのスーパーに行った時、ギルダー表示の横にあったのはベルギーフランでした。それがいつからか、ユーロが加わり、街の人たちは11ギルダーは5ユーロ…と言う事をいつのまにか覚えさせられていきます。夏の頃からオープンマーケットでも野菜の横にギルダー表示とユーロ表示が書かれるようになりました。 そうして夏休みが終わり、気がつくとユーロ表示が大きくその横にギルダー表示が小さく、私の頭の中でだんだん混乱が起きてきます。
理解できてはいるものの、数字を見て「あら安いわ!」と思ってしまうのです。いつも買っているものならおおよその値段がわかるのでそんな間違えをする事はありません。ところが今まで買ったことのない物となると一体それがいくらするものなのか、全く見当もつかないのですからレジでお金を払う時に戸惑う事になってしまうのです 「あらユーロなのね」と言うと、店員さんも笑って「間違える人が多いのよ」と答えてくれます。実際、間違えはたくさんあるに違いありません。長年親しんできたギルダーを全く違う通貨に置き換えることはそんなに簡単であるわけがありません。 息子が来年用の手帳を3冊買ってきました。60ギルダー以上を用意していたら30ギルダーでおつりがきました。 「3冊だよ!」「ええ、3冊で27ギルダーよ」 きちんと教えてあげたのに、結局ユーロとギルダーを間違えて私たちは安い買い物をしてしまいました。 さてこのユーロコインの引き換えクーポン。オランダに住んでいる6歳以上の人に送られてくる引換券です。各コインがひとつづつ、「こんなものですよ」って言うお知らせかしら。ラジオで「オランダは無料でおくります」と言っていたのですが、他の国は有料なのかしら? このユーロ通貨、片面は加盟国共通ですが、もう片面はその国独自のデザインになるそうです。また使用する額面もその国ごとに選べるそうです。もしかしたらあまり作られない貴重なコインや紙幣も出てくるのでしょうか。 ダッチギルダーはデザインが美しいととても評判が良いのですが、新しいユーロもきっとすてきなデザインになるに違いありません。 来年からはギルダーで支払ってもおつりはユーロと言う事になるそうです。でもベルギーとの国境近くに住んでいるとそんな事も良くある事、ベルギーフランがユーロと変わるだけ…そんな気もします。 2001@Miharu Shinohara |