刺繍の杜 オランダ生活記

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久しぶりの日本で、日本だなあと感心したことのひとつに電車のアナウンスがあげられます。
台風が近づいて大雨が降り、洪水注意報が出て電車が遅れたことがありました。ホームで待っているときに何度もアナウンスがありました。
「お急ぎのところをご迷惑をおかけしております。・・・」
ほんの3分の遅れなのにこのアナウンスが何度も流れてくるのです。3分遅れの電車が到着して電車に乗った後、そこでもまた
「お急ぎのところをご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。まことに申し訳ございません・・・」

 ほんの3分の遅れと思うのは、もしかしたら日本から離れているからかもしれません。忙しく動いている人たちにとって、3分というのは大きなことなのでしょう。
イギリスの電車は数分の遅れはほとんど気になりませんでした。
「運転手がいないので」とか
「線路の落ち葉をそうじしているから」
というアナウンスが流れて電車がキャンセル、つまり運行しないということがたびたびありました。30分に1本の電車がキャンセルになるというのですから、どこへ行くにも余裕を持って行かなければばなりませんでした。
もちろんオランダでも電車が遅れることは日常茶飯事です。

電車のダイヤはとてもすばらしく作られているので、乗り換えの時間の余裕が数分ということが多くありますが、電車が遅れることが多いのでこの乗継がうまくいかないことがしばしばです。
朝の通勤時間に電車が不通になり、30分ほどの距離をバスが運行されるということもよくありますが、バスの本数が少なく、とり残されて何台もバスを待たなくてはいけないことが起こっても、日本のようにきめ細かい案内や、謝罪の言葉というのはあまり聞かれないのではないかしら。
ただ 「電車は動きません。代わりにバスがあります」
という放送があるか、掲示板に書いてあるのみです。
もちろん電車が遅れているのは、この案内をする人たちのせいではないのですから彼らが謝る必要はないということなのでしょう。

なんとなく腑に落ちない気がするのですが、ひっきりなしに3分の遅れをアナウンスしてくれる日本の電車も、久しぶりに乗ると
「わかりました。そんなに謝っていただかなくてももう十分ですよ」
と言ってあげたくなってしまいます。
オランダに戻って久しぶりに駅のホームにたちました。

まったく何の放送もなく、電車が通過していきました。そしてその後、2分遅れて電車がホームに入ってきたのですが、もちろん電車が来るという放送も、遅れているという放送もありませんでした。
日本のことを思い出し、ちょっと笑ってしまいました。

11/2002

2002@Miharu Shinohara