お針子日記

2004年4月30日
今日はクィーンズディ、この日はオランダ中、どこでもフリーマーケットをしても良い日なのだそうです。
毎年、近くのマーケットを覗いて必ず掘り出し物(ガラクタ?)を見つけ出すのですが、今年は初めて売る側に回りました。
こんなもの売れるかなぁと心配しながら出かけたのですが、本当にどんなものでも買う人がいるのです。
サイズが合わなくなってしまったオーダーカーテン2枚セットが1枚ずつ売れて行ったり、もう持たなくなったバッグや電気の傘、家にあっても邪魔になるものですが、捨てるのもなぁって思っていたものばかりでしたが完売しました。
それにしても、どのお店も本当にたくさんの物が並んでいます。
もしかしてオランダ人家庭がとてもすっきりしてきれいなのは、この日のおかげかもしれません。
捨てられないけれど、誰かが必要としていてくれるなら処分できるものってたくさんあるのですから。
さて、来年のクィーンズディを目指して部屋の片付けをしようかしら。

2004年4月24日
春の日差しが暖かくなり、夜8時過ぎでも日が差してオランダの一番美しい季節です。
この時期恒例の刺繍ものたちの衣替えをしなくてはいけません。
あと少しで仕上がるものや、生地と糸だけを組んでそのままになっている物。この冬もまたたくさん溜め込んでしまいました。
リビングのフレンチドアを大きく両開きにして椅子を置き、今日は刺しかけのアジュール刺繍をせっせと刺しました。
日差しが明るくなると、白地に白の麻糸がやはり刺したくなってきます。幾何学模様が美しく、少しずつ糸が引き締められてまるでレースのように見えてくるのが面白く、つい時間を忘れて刺してしまいます。少し刺しては離れて眺めたり、少しずつ仕上がっていくのを楽しんでいます。

2004年4月11日
しばらく日本に一時帰国をしていました。
そうしてオランダに戻ってすぐに日本から友達がやってきてしばらく滞在していたこともあり、全く更新が出来ませんでした。
その間にもたくさんの方からの心配のメールを頂き本当にありがとうございました。
日本からの友達とケルンへ手芸の見本市に行ったり、デルフトのリネン屋さんを訪ねたり、毎日楽しく過ごしていました。
ブラバントに住んでいたころ何度も通った「テキスタイルミュージアム」にも久しぶりに行ってきました。
お気に入りは100年以上昔の織機、足をかけるところが磨り減っていて機全体が黒光りしています。
4月というのに雨だけでなく、みぞれやあられなども降りとても寒かったのですが、この時期のオランダで絶対はずすことの出来ないキューケンホフもさまざまな色が絡み合って本当にきれいでした。
毎日本当に良く歩きましたが、一番疲れているところはやっぱり口に違いありません。いったい何年分のおしゃべりをしたのでしょう。

2004年2月11日
夫の仕事について北フランスへ行ってきました。
都会から離れているのに、さすがにフランスだなって思ったのは道行く人のすてきなこと。
おしゃれなウールのコートの襟を立ててバッグを小脇に、颯爽と大またで歩いています。
何よりも嬉しかったのは女性が小柄だって事。
オランダにいると女性も大きな人ばかりで、いつもいつも上を見上げなくちゃいけないけれど、みんなが小さいと嬉しくなってしまいます。
街を歩いていて、やっぱり見つけたのは手芸やさん。すてきな小物、ハーブなども売っている小さなお店でしたが、どれもフランスの香りがして、(どんな香りだろう?)すてきでした。
シーフードのレストランで食べた牡蠣にあたってしまって、ホテルで一晩苦しみましたが、それでもすてきな旅だったことには変わりありません。
帰ってきてたくさんのメールのお返事に追われています。
キットを注文してくださった方を優先に、質問その他のお返事は順次書きたいと思っていますのでしばらくお待ちくださいね。

2004年1月29日
あまり寒くないと、冬が来たって感じがしなくて寂しいの・・。そんなメールを友達に送ったら、それを読んだかのように急に雪が降り始めました。あっという間に10センチほど積もって子供たちは大喜びで雪遊びです。
あたり一面真っ白になって、そうなるとただ眺めているだけで時間が過ぎていってしまいます。
白という色が好きです。どんな色をのせてもしっくりとなじんで、それでいて地の白の色がすてきに映えるのです。
もちろん一番すきなのは白on白、どんな刺繍もその組み合わせが一番のお気に入りです。

2004年1月24日
少しずつ日が長くなり、昼間の時間が長くなりました。
柔らかな日差しが嬉しくて、朝食後に散歩に出かけ、あちこちに春の兆しを見つけました。
土の中から顔を出している球根の芽、大きく膨らんでいる木の芽、マース川も日の光が反射してきらきら輝いて、春への期待が膨らみます。
今年の冬は寒いと言う予想がはずれたとは言うものの、家の下の水路が凍ったり、雪がちらついたり・・・そんなあとの明るい日差しはやはり嬉しいものです。
窓辺に座っての針仕事の手を休め、外に出かけたくなるのです。

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©2004 Miharu Shinohara