お針子日記

2003年12月31日

今年も今日でおしまいです。部屋の中はまだクリスマスの雰囲気でその中にお供えを飾りました。
ほんの少しですが、おせちも用意してお雑煮の準備も完了です。
そこでセントラムに出かけ今年最後のお買い物です。
お正月といっても1日だけで2日からは通常の生活になるオランダですから、明日の分だけで良いのですが、やはりお正月と言う響きが特別のもの。「新年に新しい台所用品を使い始めるとその年は食べるものに不自由しない」と母からいつも言われていたので、今年は新しいお菜ばしを使い始めることにしました。
ベルギー旅行で買ったティタオルも使い始めようかしら。
準備ができたらテレビの前に座って世界の年越しを眺めます。
後はのんびり針を持って新しい年が来るのを待つことにします。
迎える年がすべての人にとって望みの叶うすてきな年になりますように!!

2003年12月19日

今年もクリスマスの時期になりケルストパケットをもらってきました。
このパケットに税金がかけられることになったのに加え、業績が悪い・・と言うこともありこのパケットを配らなくなった会社もあったようです。
今年もフライパンに加えワインやポルト、チーズなど盛りだくさんでした。こんな風にいろいろなものが詰まっているプレゼントってなんだか嬉しくなってしまいます。
それに加え、この時期になるとどんなに小さなものでもすぐに使わないものは、包装してクリスマスツリーの下に置きたくなってしまうのです。街で見つけたすてきなろうそく、頂き物のチョコレート・・・こうしてクリスマスが来るのを楽しみに待つ時間も大好きです。

2003年11月29日
ベルギーへ2泊3日で出かけました。
コルトライクという麻とレースのミュージアムのある街や、ブルージュやゲントを楽しんできました。
どの街もレースやタペストリーと呼ばれるゴブラン織りがとてもすてきでどれもこれも欲しくなるものばかりです。
繊細なボビンレースはどれもこれもすばらしく、手仕事のすばらしさを感じますし、ゴブラン織りの華やかさ、タペストリーやベルプルなど、何度見ても飽きることがありません。
「どのお店も同じじゃない」と呆れられながら、どうしてもあちこちのお店に入ってみたくなるので、最後には一人で行ってらっしゃいとほおりだされてしまいました。
でもそうなると紐の切れた凧状態・・・。
クリスマスマルクトには少し早く、ちょうど準備の最中で楽しむことはできなかったのですが、ベルギーレースを堪能した旅でした。

2003年11月17日
初めて我が家にいらしてくださった方が、HPで読んだからとお土産に指貫をくださいました。
ご旅行の際に私のことを思い浮かべ買ってくださったのだそうです。心のこもった指貫はもちろん嬉しいのですが、なによりも我が家にいらっしゃることが決まっていなかったにもかかわらず、私のことを思い浮かべて買ってきてくださったことがとても嬉しくて感激です。
いつもいろいろな方から、様々なことを教えていただくのですが、こんな風に私もすてきなプレゼントができる人になりたいと、しみじみ思いました。

2003年11月15日

子供たちが待ちに待ったシンタクラースがやってきました。
私たちの村の商店街の近くの公園に、へリコプターに乗ったシンタクラースが降りてきました。
子供たちの歌で歓迎をしてもらって黒人の従者と共に町を行進しました。もう小さい子のいない我が家ですが、クリスマスの始まりの雰囲気を楽しみたくて、出かけました。
シンタクラースや従者ピートに仮装した子もいます。子供たちは暖炉の前に靴を置いてプレゼントを待つのです。
地元の新聞には今日から12月6日のシンタクラースのお誕生日までの間のスケジュールが発表されていました。
タウンホールで7歳までの子供が招待される催しがあったり、図書館に靴を置く場所が設置されていたり・・。
村はシンタクラース一色です。

2003年11月12日

折り紙でクリスマスカードを作る会というのがあるというので行ってみました。「あなたのために日本語の本があるのよ」と言われたのですが、折り紙の本はほとんど日本語の本でした。
クリスマスツリーや星を折ってそれをカードに貼り付けるのです。
教えてくれるマグダはもう5年も折り紙を楽しんでいるそうです。
「吉」と言う印を持ってきて「これってGood luck の事でしょう?どっちが上か教えて」彼女が作ったカードにはさかさまの吉の字が・・・。
総勢15人がわいわいとカード作りを楽しんでいます。
こんなに遠いオランダで折り紙がこんなに人気があるということがとても嬉しくて、また機会があったら参加してみたいと思いました。

2003年11月11日

週末から2泊3日でマーストリヒトへ行ってきました。
夫の仕事についていったので昼間は一人で街を散策。
何度訪れても華やかですてきな街です。何しろスカートをはいている若い子がたくさん歩いているのですから・・。
日曜の朝は電車で30分のリエージュの朝市に出かけてきました。
ボロボロがたがたの、しかもドアは取っ手をひねって自分で開けなくちゃいけない電車で、気がついたらベルギーにいるって感じです。
そんなに近いのに、言葉はフランス語になって、バスに乗るのも一苦労です。ミューズ川沿いに本当にたくさんの市が出ていて見ているだけでも楽しいのです。
鶏、ウサギ、鳩とアヒルなどなどが売られているお店があったのですが、あれは食用でしょうか・・・。ペットショップは金魚や小鳥、ハムスターなどが売られているのですから。
そこで見つけたのはフランス語の(もちろん!!)モノグラムの本。出来上がりの作品はほとんどないのですが、クロスステッチのモノグラムのチャートがどっさり。
日曜日の午後はカフェでコーヒーを片手にこの本を眺めながら、これを至福のときって言うんだろうなって、感じたのです。

2003年10月28日
冬時間になって早く日が暮れるようになりました。
そうなると家に帰るのも、夕食の準備も早くなり、夜が長くなります。
冬篭りの準備にと様々なものを刺しかけています。
ハーダンガーを刺したり、ニードルポイントだったりテーブルクロスのヘムステッチだったり、そうそうアジュール刺繍も刺し始めました。
どれも少しずつ刺していれば春を迎えるころには出来上がるに違いないと、今から楽しみにしています。
その中で今一番のお気に入りは手染めの麻糸のハーダンガー、段染めの糸の色が浮き上がって、少しずつ出来上がっていくのが楽しみで仕方ありません。
どこにも出かけられない寒い冬も、もしかしたらとてもすてきな季節なのかもしれません。

2003年10月24日
今年初めての雪が降りました。
積もらなかったのですが、空から雪がひらひらと舞って、それが時折みぞれになったりのお天気でした。
そろそろ冬眠準備を始めなければ・・生地も糸もたっぷり用意して、寒くて外に出られないときのために備えます。
あれもこれもと、やりかけたものの整理をしながら欲しい糸や生地をリストアップしていきます。
でもたくさん用意していても、冬の間の手芸やさん通いも止まらないに違いないのですが。

2003年10月8日
この数日、秋の嵐が吹き荒れ雨だけでなくあられまで降って最悪のお天気の中「レースの歴史」という講演会にいってきました。
スライドを見ながらボビンレースの先生のお話をうかがいました。
「レース」とひとくくりにできなくらい、様々な種類のレースがあり、そのレースたちは絵の中の人たちの襟やカフスなどを飾っています。
細かいドロンワークはもちろんレースのようですし、針レースという縫い針でレースを編んでいくものもあります。
講演の後はバッグの中のたくさんのアンティークレースを次々に広げ、手にとらせてくれるのですが、その柔らかな感触、美しいパターンにただただため息が出るばかりです。
こんなに古いものが、ほとんどそのままの形で残されているのは珍しいことだそうです。このアンティークレースは先生の個人所有だそうで、ボビンレースを教えるためのものなのだそうです。
10人で10ヶ月かかるというショール、一人で作ると10年もかかってしまうということなのです。
そんな大作をはじめるのは難しいけれど、この冬に向かって何かを始めたい・・。でもその前に仕上げなくちゃいけないものがたくさんあるのを思い出しました。

©2003 Miharu Shinohara

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